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自動車産業インフォメーション

2021年6月25日

自動車メーカー各社 コロナワクチン職域接種始まる

自動車メーカー各社による新型コロナウイルスワクチンの職域接種が21日、本格的に始まった。トヨタ自動車は、愛知県豊田市の本社で開始、9月10日までに約8万人の接種を済ませる予定だ。ホンダは一部事業所で始めた。ヤマハ発動機は29日から本社(静岡県磐田市)などで接種する。

トヨタは本社の体育館に会場を設けた。警備や食堂、社員寮などで働く委託企業の社員から優先的に接種を始めた。来月にはトヨタ社員の接種が本格化する見通し。トヨタはすでに豊田市ら自治体の集団接種運営を支援している。

このノウハウを自社で活かすとともに、予約時間の細分化や、副反応で業務に支障がでないよう職場ごとに接種人数を割り当てるなど、独自の工夫を施した。

会場レイアウトは誘導の手間を省けるよう直線状とし、予診票や身分証明書など必要書類の並べ順を統一した。担当者は「要請があればノウハウを他企業に教えるし、こちらも効率的な工夫があれば学んでいきたい」と語った。

初日は約300人に接種した。ピーク時には、本社会場だけで1日当たり2千人以上の接種を見込む。今後は接種会場を名古屋や東京の事業所などにも設置し、全会場合わせて1日当たり最大1万人に接種する計画だ。

ホンダも準備が完了した事業所から開始し、全国6万人の従業員に接種する。ワクチン接種希望者のうち、在宅勤務が難しい職種の従業員を優先して接種を進める。従業員のほか、その家族やグループ会社の従業員なども対象に入れる方針だ。

ヤマハ発動機は、派遣社員や請負会社の社員を含む約1万4千人を対象とする。日産自動車は全事業所で申請し、接種準備を整える。日野自動車も申請済みで、7月をメドに職域接種をスタートさせる計画だ。

カテゴリー 社会貢献
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞6月22日掲載