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2021年5月24日

教育振興財団 自律運行バス題材に動画で移動の課題解説

日本自動車教育振興財団(JAEF、内山田竹志理事長)は、ホームページに開設した高校生向け動画学習サイト「早わかり!クルマ塾」で自動運転バスの社会的な役割を解説する動画「自律走行バスは域内交通の切り札となるか~茨城県境町で自治体初の運行開始~」を公開した。

茨城県境町が全国の自治体に先駆け導入した自律運行が可能な自動運転バスを題材に、地方自治体が移動の足の確保で苦労している背景、実際に自動運転バスを利用した住民の感想、意見などを紹介し、学生らに交通社会の課題と解決の方向性をつかんでもらう内容に仕上げた。

境町は東京から約50㌔㍍の位置にある鉄道駅がない町。鉄道で周辺都市に向かうには30~40分ほどバスで移動する必要があり、日常生活にはマイカーが不可欠な地域となっている。

こうした中、住民の高齢化率上昇で車の運転が難しくなった人が増える一方、バス運転手が減少し、地域の移動手段の確保が課題になった。境町はその解決に向けて自律走行バスの導入を決断し、2020年11月から運行を開始した。

動画では、まず人口減少に伴う採算悪化、バスの運転手不足など地域公共交通の課題と解決に向けたデマンドバス、ライドシェアなど従来の取り組みを紹介する。

その上で境町での取材成果を交えて自律走行バスの運行の様子を伝え、運行には住民の理解と協力が必要なことなどを分かりやすく解説した。映像は前後編で構成、合計18分ほどにまとめた。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 中高生,一般,自動車業界

日刊自動車新聞5月20日掲載