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自動車産業インフォメーション

2021年5月24日

電整連 特定整備制度導入でガラス事業者の加入増加

全国自動車電装品整備商工組合連合会(電整連、紫関雅美会長)への自動車ガラス修理事業者の加入が特定整備制度の施行を機に増えている。約1年前はほぼゼロだった加入数が、現在は約150社にまで増加した。

電子制御装置整備の認証取得を目的とする自動車電気装置整備士の二種養成講習会の需要が高まっているためだ。電整連は自動車ガラス事業者の組合員の拡大を受け、今後は組合活動への参加を促してニーズをくみ取ることで段階的に事業に反映させていく考えだ。

2020年4月の特定整備制度の施行で、センサーを搭載した車体前部のガラス交換の作業に電子制御装置整備の認証が求められるようになった。

認証取得には、一級自動整備士(二輪を除く)または講習を受けた一級(二輪)・二級自動車整備士か自動車車体整備士、自動車電気装置整備士の保有者の配置が必要となる。自動車ガラス事業者は作業に親和性があるとして自動車電気装置整備士の取得を進めている。

20年度の二養講習会では自動車ガラス事業者から100人超が受講した。電整連は受講資格に組合加入は求めていないものの、大きく変化する自動車業界の情報収集などを目的に加入する自動車ガラス事業者が増加している。

電整連はガラス事業者の組合加入の増加を受け、組合活動の活発化に向けて動き出す。まずは加入時に配布するノベルティーののぼり旗の制作などから開始し、中長期的には「各地域で電装品整備とガラス事業者が顧客を共有できる関係を構築する」(電整連)ことなどを展望する。

21年度を「コラボレーション元年」と定めて、自動車ガラス修理事業者との連携強化を目指していく。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞5月21日掲載