2021年4月23日
20年度の自動車用品売上高統計 2年ぶりプラス
自動車用品小売業協会(APARA、小林喜夫巳会長)は19日、2020年度の用品売上高統計を発表した。売上高は前年度比0・4%増の4021億7508万8千円(新店含む)で2年ぶりのプラスに転じ、既存店ベースでも3年ぶりのプラスとなった。
バッテリーやカーアクセサリー、ケミカルが好調に推移したほか、工賃の増加も寄与した。市場規模が4千億円を上回ったのは4年連続。
客数は約5096万人、客単価は7891円で、いずれも前年度実績を上回った。コロナ禍が顕在化した20年4月の売上高は前年同月比18・4%減、5月も同8・1%減と落ち込んだものの、6月以降は回復基調に。
10月は前年の消費税増税の反動もあり同24・4%増となったほか、暖冬の反動でタイヤ履き替え需要が高まった21年3月も同5・8%増となるなど、下期は2月を除く全ての月でプラスだった。
品目別では、定期交換需要の根強いバッテリーがアイドリングストップシステム(ISS)用を中心に好調で前年度比6・5%増だったほか、ケミカルも巣ごもり需要に伴う洗車・補修用品の伸長で同11・9%の大幅増となった。
一方で、カーナビゲーション(同11・5%減)、カーエレクトロニクス(同7・6%減)は低調で、足元では半導体不足の影響による在庫逼迫も続く。
ある用品チェーンの担当者は「店舗ごとの割り当てを見直すなどの対応を進めているが、供給が従来水準に回復するまでに要する期間は精査中」としている。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞4月20日掲載