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自動車産業インフォメーション

2021年4月7日

自動車流通各社で入社式 オンラインとリアル併用

自動車流通各社でも1日、入社式が行われた。感染症予防のためオンラインによる社長訓示のほか、新入社員の出席を複数回に分けるなど工夫を凝らして従来の対面式で行うなど、コロナ禍における新たな入社式のあり方を模索する動きが広がっている。

オンラインとリアルの開催を併用するケースが目立つ中、三井住友海上火災保険は、新入社員の顔写真を組み込んだアバターが出席するバーチャル会場を用意した。

都内在住者以外の224人がオンライン参加し、舩曳真一郎社長は「信念が持てることにチャレンジしてみることが必要で、失敗はつきもの。失敗は若さの特権」と新入社員に呼び掛けた。

ヤナセは本社で入社式を開催し、一部新入社員がオンラインで参加した。 田多孝社長は「皆さんの若い力、新しい発想と情熱はヤナセの飛躍に欠かせない。期待している」と訓示した。

損害保険ジャパンは、役員や新入社員など出席するすべての人がリモートで参加する完全オンライン開催に踏み切った。西澤敬二社長は「イノベーションを起こすためのチャレンジが始まっている。異質な価値観や意見のぶつかり合いが必要だ。若い感性や発想を発揮してほしい」とした。

トヨタモビリティ東京は、2会場に分けて開催。片山守社長は、20年度業績を説明した上で、「ピンチをチャンスと捉え、何が起きても乗り越えてきたトヨタ自動車のDNAをこれからも持ち続け、全国のトヨタをリードし続ける存在でありたい」と話し、新入社員の活躍に期待を示した。

日産東京販売ホールディングスの新車販売3社の合同入社式は、各社部屋を分けて実施。挨拶などを各部屋のスクリーンに中継した。竹林彰社長は「自分には無理と理由を付けてあきらめるのではなく、関心を持ちチャレンジしていってほしい」と挨拶した。

ケーユーホールディングスは3回に分けて開催。井上恵博社長はビデオメッセージで「自分から勉強して先輩の姿を真似、頑張ってほしい」と激励した。オンラインによる研修後、例年より一週間ほど早くグループ各社に配属するという。

感染対策を徹底したうえで、通常に近い形で開催した企業も少なくない。8人が入社したホンダ東京西は本社で実施し、加藤和夫社長が「自動車業界が変革の真っ只中にあり、これからは先輩達も経験していない事が起こる時代。新しい事にチャレンジして欲しい」とあいさつ。営業職で採用された男性は「会社に新しい風を吹かせたい」と力強く応えた。

このほかオークネットの藤崎慎一郎社長は「コロナ禍を前向きに考えて働き方改革を推進してきた。デジタルを活用することに長けた世代だけに、今後の健闘を期待したい」とあいさつ。

オートバックスセブンの小林喜夫巳社長は「新たな出会いを大切にし、マーケットを開拓するという創業以来の精神を発揮してほしい」と次世代を担う人材を激励した。

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞4月2日掲載