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2021年4月5日

自動車メーカー各社が入社式 変革期に「新しい風」

自動車メーカー各社は1日、一斉に入社式を開催した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で入社式を中止する企業が相次いだが、今年はトヨタ自動車が約150会場をオンラインでつないでトップメッセージをライブ配信するなど、各社とも感染対策を行った上で新入社員を迎えた。

トヨタでは新卒、中途合わせて1045人の新入社員が入社。豊田章男社長は向こう3年間でデジタル投資やカーボンニュートラルへの取り組みを加速させることを説明した上で「新卒の皆さん、挫折を恐れないでください。キャリア入社の皆さん、他の会社の経験という、トヨタと比べるものがあることを強みにしてください。そして皆さん、困った時に頼りになれる友人や仲間を大切にしてください」と語りかけた。

新入社員を代表し、元町工場に配属された高杉大樹さんは「将来はウーブンシティなど新しい分野に貢献できるよう頑張りたいです」と抱負を語った。

日産自動車は、20代の若手社員による企画のもと、本社の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)と新入社員462人がオンライン上でつながり、双方向にコミュニケーションを取る形式を重視した。冒頭、内田社長は「日産は社員の多様性を大切にしていることが大きな強み。個々が新しい日産をつくるという強い気持ちを持って仕事に取り組んでください」と呼びかけた。

ホンダは埼玉製作所をメイン会場に各事業所などをオンラインで接続した。1日付で社長に昇格した三部敏宏社長は「自動車産業は今、100年に1度と言われる大変革期。過去の成功は、未来の成功を約束するものではありません。日本を大きく変えた幕末の志士たちのように、ホンダに新しい風を起こしてください」と期待を込めた。

マツダの丸本明社長は1日、入社式で「今日から皆さんは私たちの仲間。次の100年の歴史を共に築いていきましょう」と述べ、532人の新入社員を迎え入れた。

入社式は、広島市のマツダ教育センターやマツダ病院などの4カ所をオンラインで接続。新入社員代表の一人である遠藤美樹さんは「先輩方の挑戦の精神を受け継いでいきます」などと決意表明した。

スバルの中村知美社長は「会社の内外でどんどん前向きにチャレンジして、自らが変化し、周囲にも変化を促してください。遠慮は不要です。会社はそういうチャレンジする人をしっかりと見ていますし、応援していきます」とエールを送った。

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞4月2日掲載