2021年4月5日
JARWA、ヤマダと業務委託契約 車検入庫車両を整備
日本自動車車体補修協会(JARWA、吉野一代表理事)は、家電量販店のヤマダデンキと車検に関する業務委託契約を締結した。同社が6月から正式に取り扱いを開始する「ヤマダ車検」の入庫車両をJARWAの会員工場が整備する。
車検を請け負う資格要件として、電子制御装置整備の認証を取得した指定整備工場とした。ヤマダデンキが会員として抱える顧客数や店舗の集客力を活用して、会員工場の入庫台数や収益の拡大につなげたい考えだ。年間30万台の入庫獲得を目指す。
車検の受け付けはヤマダデンキが設けた専用サイトで行う。同社は会員向けのダイレクトメールをはじめ、店舗で専用サイトのQRコードを印刷したポスターの掲出やチラシを配布するなどして新サービスをPRする。
JARWAは、ヤマダデンキが集客した顧客を資格要件を満たした会員工場に取り次ぐなどの運営管理業務を行う。4月に埼玉県でトライアルを実施する。
新型コロナウイルスの感染予防対策として、顧客宅への引き取り納車とする。専用ローンを通じて、法定費用分も含めた車検費用を月々3千円台から完全分割払いできるプランを用意する。ヤマダカードを持つ顧客には、ポイントを進呈するサービスも行う。
引き取り問診では、簡易計測ツール「バランスゲージ」でフロントエンブレムのズレなども確認する。電子制御装置の正常な動作の前提条件となる各種アライメントや先進運転支援システム(ADAS)の点検整備を的確に行える体制を整えた。10月から法定点検に追加予定のOBD(車載式故障診断装置)点検も点検メニューに盛り込んだ。
ヤマダデンキとJARWAは、これまでにも後付けの踏み間違い時加速抑制装置の販売・取り付けで協力している。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
---|---|
対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞4月1日掲載