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2021年3月29日

私たち、ロードスター女子! 関西マツダが「ミーティング」

私たち、ロードスター女子!―。マツダのブランドアイコンである「ロードスター」。多くのドライバーにとって憧れの存在である一方、所有のためのハードルは低くない。関西マツダ(佐伯修社長)ではそれを乗り越え、ロードスターを愛する若手女子社員が増えている。

同社はこの状況を「ポジティブなメッセージ」ととらえ、彼女たちが所有した経緯や思いを全社で共有するために「関西マツダロードスター女子ミーティング」を開いた。

1月下旬に本社(大阪市浪速区)で開催した同ミーティングには4人の女性社員が参加した。いずれも入社2年目で、ロードスターを愛車とする。

企画を立案し、当日も司会を務めた前田良広常務執行役員営業本部長は「ワークライフバランスの重要性が年々高まる中、彼女たちのように仕事もプライベートも楽しむ社員が増えていることは社内の体制が変わってきている兆しの1つと思い、話を聞くことを決めた」と振り返る。

ミーティングでは4つのテーマに沿って参加者がロードスターとの日々を紹介した。テーマ①「ロードスターとの出会い」では購入を決めたきっかけや一目ぼれした理由などを語り、テーマ②「ロードスターを購入」ではマツダの残価設定型クレジット「スカイプラン」に話が及んだ。

テーマ③「ロードスターを所有して分かったこと」では参加者のうち2人がロードスター2台で九州までドライブしたエピソードを披露した。

テーマ④「ロードスターと接客」では、従来以上に自信を持ってマツダ車の運転の楽しさを伝えられるようになったと述べた。運転の経験も接客に生きているという。

前田常務は「若手社員は誰しもが壁にぶつかる」と前置きした上で、「彼女たちはロードスターを所有したことでマツダの車づくりを理解し、お客さまと喜びを共有できるようになった。こういった好循環こそが社内で共有したかったものだ」と強調する。

ミーティングの様子を座談会形式でまとめ、1月中に社内で公開した。当初は社内や関係者に限定して共有する予定だったが、反響があったため2月下旬から自社ホームページにも掲載した。

前田常務は今回の事例を「社内のポジティブなニュースであり、純粋に共有したかった」と話す。今後もこのような好事例の共有を進める方針で、「新入社員らが彼女たちの姿をみてくれるとありがたい。彼女たちのような人材が社内でどんどん増えてほしい」と期待を寄せる。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞3月24日掲載