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2021年3月19日

兵庫の日産・三菱自系ディーラー 災害時、検査業務でEV活用

災害時の自動車検査・登録業務の電力源として電気自動車(EV)を活用しようと15日、国土交通省神戸運輸監理部(石原彰部長)と地元の日産自動車系と三菱自動車系のディーラーが災害連携協定を締結した。

運輸支局や自動車検査登録事務所がこうした協定を結んだのは全国で初めてで、日産と三菱自のディーラーが系列を超えEV活用で組むのも今回が初めてという。

同協定は「電気自動車を活用した災害連携協定」で、災害で大規模停電した際に神戸運輸監理部魚崎庁舎(兵庫陸運部、神戸市東灘区)の検査・登録業務用電源として、兵庫日産(西川博之社長)と日産プリンス兵庫(長手繁社長)、兵庫三菱(西原興一郎社長)の3社が日産「リーフ」と三菱自「アウトランダーPHEV」を貸与し、EVの電力供給機能を活用する。

兵庫陸運部は2018年9月の台風被害で敷地が冠水、電力供給が途絶え、3日間検査・登録業務が止まった。神戸運輸監理部の石原部長は「(今回の協定で)災害時の対応力を向上し、EV普及の後押しにもつなげたい」と述べた。

兵庫日産の西川社長は「EVならではの社会のサポートとなる」と指摘し、兵庫三菱の西原社長は「今回の仕組みを熟成し、より安全に使えるようにしていきたい」と話した。

カテゴリー 社会貢献
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞3月16日掲載