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2021年3月4日

フェデックスエクスプレス 配送用自律走行ロボ、年内に国内で実証

フェデックスエクスプレス(松本義則マネージングディレクター、東京都江東区)は、2021年中に現在米国で試験運用している配送用自律走行ロボット「ロクソ」の実証実験を日本国内で行うことを明らかにした。

同社は実証実験を経て、デリバリー事業を行う小売り業者向けに売り込む予定だ。

ロクソは、食品のデリバリーなどの近距離のオンデマンド輸送での活用を想定している。すでに米国のメンフィス州やテネシー州、テキサス州など一部地域で試験運用を行っている。

ロクソの駆動部分は、セグウェイを開発した米国DEKAの電動車いす「iBOT」がベースとなっている。歩行者保護技術のほか、LiDAR(ライダー)やカメラ、センサーなどを搭載し、周囲を常時把握しながら自律走行する仕組みとなっている。

近距離輸送を想定しているため、広範囲のマッピングを必要とせず、機械学習アルゴリズムを組み合わせることで、障害物を検知し、安全な経路を導きだす。

電動車いすがベースとなっていることから、段差や坂道などでも安定して走行できることが強みだ。ロクソはポルトガル語で紫を意味し、同社のコーポレートカラーをイメージしたという。

国内では、2021年中に公道における無人の自動配送ロボットの走行が可能となる。同社はデリバリー事業を行っている小売り店を対象として、ロクソを使ってもらうビジネスモデルを検討している。

松本マネージングディレクターは「当社が預かった荷物をロクソで配送するわけではない。小売り事業者へのロクソの売り込みとそのオペレーションを当社が担当する」とした。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞2月22日掲載