2021年2月12日
日本自動車研究所 自動運転の安全性データ収集公開
日本自動車研究所(JARI)は、自動運転分野の研究「自動運転の安全性評価を狙いとしたシナリオ分析用 交通外乱データ収集技術(定点カメラ観測)」の第1報「基本フレームの構築/軌跡精度の予測と検証」をホームページで公開した。
そこでは、自動運転の社会実装が比較的早いとみられている高速道路や自動車専用道路の衝突リスクの低減をねらい研究を展開している「カメラを利用した定点観測による交通外乱データの収集」「画像処理を使った軌跡データ抽出と精度予測/検証、データ収集状況」について、進ちょくをレポートした。
JARI・ITS研究部の中村英夫氏および、パナソニックコネクティッドソリューションズ社の古田暁広氏、横山洋児氏がまとめた。
自動運転の実用化では、国内の交通事情に合わせた安全性評価のプロセスや手法の研究開発が必要となっている。
このためJARIは2018年に開始した経済産業省からの委託事業「自動走行システムの安全性評価技術構築に向けた研究開発プロジェクト」(SAKURAプロジェクト)で、まず一般量産車の自動運転(レベル3以上)を対象に、国際動向を踏まえたシステムの安全性評価に必要なプロセスと評価手法の開発・検証を実施している。
同時にシナリオおよび、そこに紐づく各種パラメータの妥当性を裏付ける実交通環境データの収集と分析も行っている。
特に、衝突リスクに影響する複数車両の相互関係に係る交通外乱データ(車線変更や加減速など)の収集を実施しており、今回発表した第1報では、データ収集に使用するカメラなどの機材や収集場所、撮影ノウハウなどの実例を紹介した。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞2月4日掲載