2021年2月9日
ボッシュ 整備工場へエーミング作業支援強化
ボッシュ(クラウス・メーダー社長、東京都渋谷区)は、整備工場へのサポート体制を強化する。自社の先進運転支援システム(ADAS)搭載車のエーミング(機能調整)作業機器を導入した事業者に限定し、技術トレーニングを実施する。
同社のスタッフが整備工場内を監査し、床面の平滑さなどを測定する。整備事業者らが安心して作業できる体制を整え、エーミングに不可欠な機器の販売に結びつける。
技術トレーニングは有償で、これまでクラウド上に蓄積したデータを活用する。整備事業者らが電話で不明な点を質問できるホットラインを用意する。トラブルシューティングなどの事例を参照しながら、適切な使用方法やエーミング手法などをアドバイスする。
このほど発売したエーミング機器「DAS3000」には内蔵カメラを搭載し、画像認識で対象車両との距離をデジタル測定する。
整備士がメーターを用いることが不要になり、基準点の位置決めを短時間で正確に行える。車種ごと異なるアクセサリー機器の設置やガイドなどもソフトウエア上でに案内するため、作業の効率化と時間の短縮化が図れる。
ADAS搭載車のエーミングについては多くの整備事業者がノウハウを持っておらず、作業が手間取って時間がかかる場合が少なくない。
さらに、作業を実施する上ではボディーの正面を正確に捉えることが必要で、ターゲットボード以外にアライメント測定機なども不可欠。こうした点も訴求することで、正しいエーミング作業のための機材一式をトータルで売り込む。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞2月4日掲載