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自動車産業インフォメーション

2021年1月19日

自動車サブスク消費者意識調査 認知度、全体の6割

調査会社スパコロ(林秀紀社長、東京都港区)が公表した調査結果よると、自動車のサブスクリプション(定額利用)サービスで最も認知度が高かったのは、トヨタ自動車の「KINTO(キント)」だった。自動車サブスク自体の認知度は6割にとどまり、利用者は全体の0・5%。

「所有」から「利用」へと自動車に対する価値観が変化していると言われる中で新しいサービスが増えてきたものの、利用拡大にはさらなる商品内容の理解と認知向上が不可欠な状況が明らかになった。

全回答のうち、車のサブスクを知っているのは65・5%だった。性別で見ると、男性が69・7%、女性が59・4%と男女間で隔たりがあることもわかった。

サービス別の認知度を見ると、最も認知度が高かったキントが52・4%。2位以降は大きく差が開き、ホンダ「マンスリーオーナー」が13・0%、日産自動車「クリックモビ」が7・5%、ボルボ「スマボ」が6・1%と続いた。テレビやインターネット上での広告量の差も認知度の高さに表れたとみられる。

普段使用している自動車は「購入した自動車」が96・3%と大多数を占めた。このほか「レンタカー」2・3%、「カーシェア」2・1%、「リース」2・0%。「サブスク」は0・5%と最も少なかった。

サブスクに対するイメージでは「購入するより価格が高い」が23・5%、「購入するより価格が安い」が18・8%と二分された。続いて「乗り換えしやすい」が17・6%、「わからない」が22・0%となった。サービス内容が浸透していないことが浮き彫りになった。

またサブスクに「興味がある」と答えたのは47・2%、「興味がない」と答えたのは48・6%と意見が分かれた。「検討してみたい」は21・5%。

調査は、1カ月に1回以上自動車を運転する20~69歳の男女を対象に実施。2020年11月26日~27日にインターネット上で行い、997人から回答を得た。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞1月6日掲載