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2020年12月24日

兵庫整振 防災対策強化で緊急物資備蓄進める

兵庫県自動車整備振興会(西原興一郎会長)が、防災対策強化の一環として緊急物資などの備蓄を進めている。大型災害の発生により、事務所を構える兵庫県自動車整備会館(神戸市東灘区)内に職員がとどまることを余儀なくされた場合を想定し、飲料や食糧などを準備する。

隣接する神戸運輸監理部兵庫陸運部や日本自動車販売協会連合会(自販連)兵庫県支部などの備蓄物資も合わせて管理するなど、周辺の自動車関連団体と合わせて備えを強化している。

同整備会館が立地する東部第3工区は大阪湾の北部、神戸市東灘区の沿岸部に位置する。気象庁などが発生を想定して警戒を呼びかける南海トラフ地震が起きた場合、同地区は3㍍未満の津波が押し寄せるとされている。

このため兵庫整振では3日間程度は職員が館内に滞在できるよう、緊急時物資の備蓄に乗り出した。飲食料品をはじめ、マスクなどの衛生用品などをストックし、万一の事態に備える。

同整備会館は5階建てで、自販連兵庫県支部が入居する兵庫県自動車会館や神戸運輸監理部兵庫陸運部の建物と比べて高く、特に上層階は津波発生時の水没のリスクが低い。

津波発生時には他団体の職員も同整備会館を避難場所として利用することから、両所の備蓄物資も合わせて貯蔵することを決めた。

2018年9月に近畿地区を襲った台風21号災害では、高潮によって潮位が上昇し、東部第3工区も浸水被害に見舞われた。会館前の道路が冠水したことで職員が帰宅できないなどの影響が出た事例がある。

南海トラフ地震による津波災害ではこれ以上の潮位が想定されることから、防災計画の見直しの一つとして事前準備に努める方針だ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞12月18日掲載