一般社団法人 日本自動車会議所

会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2020年12月18日

20年3月末のメーカー別国内保有台数 スズキが初の2位

2020年3月末の自動車メーカー別国内保有台数(二輪車を除く)で、スズキがホンダを抜いて2位に浮上した。スズキは登録車と軽自動車ともに前年を超えたほか、増加した台数規模で登録車が初めて軽自動車を上回った。

4位のダイハツ工業は21年度内での1千万台達成が確実となった。スズキとダイハツは、主力の軽自動車で堅調に保有台数を伸ばすとともに、小型車を中心に登録車の商品群を拡充して新規顧客の獲得につなげている。

自動車検査登録情報協会(自検協、後藤悦治郎理事長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、堀井仁会長)の統計データを基に、本紙が集計した。

20年3月末の国内保有台数で、前年を上回ったのはメーカー7社と輸入車。乗用車メーカー8社のうち、登録車と軽自動車ともに増加したのはトヨタ自動車、スズキ、ダイハツの3社だった。大型車メーカーでは、UDトラックスを除く3社が増加した。

スズキが国内保有台数で2位になったのは、今回が初めて。増加した台数を車種別で見ると登録車が約5万3千台、軽自動車が約4万3千台だった。

19年3月末時点では2位だったホンダと約6万台差あったが、20年3月末には逆転してホンダを約1万7千台上回った。ホンダは、軽自動車が約10万5千台増加したものの、登録車が約8万6千台減少した。

ダイハツは、台数規模としては小さいが登録車の伸び率は全メーカーでトップだった。19年11月に発売した新型車「ロッキー」が純増となった。

同社は、15年3月末に日産自動車を抜いて国内保有台数が約920万台の4位となった。同年5月には20年をめどに約80万台増となる1千万台を目指す計画を示して、商品力や営業体制を強化してきた。

国内保有台数で約2100万台と首位のトヨタは、4年連続で増加した。三菱自動車は登録車、軽自動車ともに落ち込みに歯止めがかからず、減少率が最も大きかった。

10年前の10年3月末と比較すると、登録車は2・9%減(台数ベースで約137万台減)で、軽自動車は16・4%増(同約437万台増)と大幅に増加した。

乗用車メーカーで登録車を伸ばしたのはトヨタ、スズキ、ダイハツ、スバルの4社。輸入車も堅調に台数を伸ばしており、台数ベースで約71万台増加した。

10年で軽自動車の保有台数を最も伸ばしたのはダイハツで、台数規模は約220万台となる。次いで日産の約146万台が続いた。ホンダは約116万台、スズキは約114万台だった。

日産の軽比率は10年3月末で9・1%だったが、20年3月末には26・4%と大幅に拡大した。ホンダの軽比率は40・5%から47・6%に上がった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞12月15日掲載