2020年12月14日
みやぎ学生自動車整備技能コン開催 授業の成果を発揮
みやぎ学生自動車整備技能コンクール実行委員会(村上靖実行委員会長)は11月29日、仙台市宮城野区で「第2回みやぎ学生自動車整備技能コンクール」を開催した。学生の技術力向上と自動車整備士人材確保などを目的に開催するもので、今回で2年目。
宮城県の自動車整備士一種養成施設3校の1年生の代表選手11人が、毎日の授業やコンクール前のトレーニングで学んだ技術を発揮して、上位入賞を目指した。競技を通じて、選手たちはさらなる技術力向上を誓った。
出場選手は、宮城県立仙台高等技術専門校3人、同石巻高等技術専門校4人、同気仙沼高等技術専門校4人の計11人で、コンクールには、東北運輸局宮城運輸支局(奈良岡司支局長)、宮城県自動車整備振興会(石山稔会長)、日本自動車販売協会連合会宮城県支部(後藤誠支部長)が後援した。
コンクールは、自動車整備士の人材不足が深刻化するなか、学生たちと同年代の若者やユーザーに整備士の存在を広く知ってもらい興味を持ってもらうことも役割の一つと位置付ける。
村上実行委員会長(宮城県立仙台高等技術専門校校長)は開会式で「学んだ技術と知識を発揮して競技に挑んでもらいたい」と選手を鼓舞した。
競技課題は①エンジン整備でカムシャフトの測定②シャシ整備でタイロットエンドの脱着とブレーキの分解と組み立て、点検、測定作業③定期点検作業として12カ月定期点検項目を一部含む日常点検整備作業―の3つを設定した。
選手は、入学から約7カ月間で学んだ知識を発揮して、3つの課題に挑んだ。限られた時間の中で正確な整備作業を心がけ、上位入賞を目指した。
審査の結果、高得点を記録した3校の選手3人に表彰状が手渡された。宮城運輸支局長賞を受賞した阿部厳聡さんは「力を発揮することができた。将来は、丁寧で正確な整備士を目指したい」と笑顔を見せていた。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 大学・専門学校,自動車業界 |
日刊自動車新聞12月4日掲載