2020年12月3日
茨城日産系の協同組合、本格事業開始 ベトナム整備人材受け入れ
茨城日産グループの協同組合「ミライエ(加藤敏彦理事長)」が本格的な事業を開始した。ミライエは自動車整備と介護の分野で、外国人技能実習制度の一環としてベトナムから若い人材を受け入れる。
今後は「国際協力」と「社会貢献」を理念に、茨城県の自動車ディーラーと社会福祉施設の発展に寄与していく考えだ。
外国人技能実習制度は一定期間開発途上国から意欲のある若い人材を受け入れ、日本の高い技術や技能、知識を習得してもらう制度。実習生は帰国後、自身の職業生活の向上や母国の産業発展に貢献することを目的とした国際協力と社会貢献に自身の経験を役立てていく。
ミライエはこの外国人技能実習生の受け入れを円滑に行うため設立された。
そのためミライエは、ベトナム政府から優良派遣企業証明書A1を取得したホアロン人材派遣会社と業務提携した。
自動車整備分野に関しては、自動車業界の教育とトレーニングを担当する専門学部を持った「ボケーショナル・カレッジ」で整備に対する基礎知識を持った学生を対象に試験を実施。合格者はホアロン教育訓練センターで4~6カ月の教育を受けながら派遣先企業の選抜試験に臨むことになる。
既に自動車分野は茨城県を中心に新車ディーラー14社、介護分野は4社会福祉法人が組合員として参加している。
現在、コロナ禍により外国人技能実習生の入国は遅れているが、29人の外国人技能実習生の受け入れ準備を進めており、加藤理事長は「ミライエを通じて茨城県内の自動車ディーラー、介護福祉施設のさらなる発展に寄与していきたい」と話している。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞11月30日掲載