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2020年12月2日

日本RV協会調査 キャンピングカーで家族の会話増える

日本RV協会(JRVA、降旗貴史会長、横浜市港北区)が公表したアンケート調査結果から、キャンピングカーでの旅行を通じて約8割の夫婦の会話が増えたことが明らかとなった。

コロナ禍で余暇の過ごし方が制限される中、比較的感染リスクの低いオートレジャーの人気は高まっている。ストレスを解消しつつ家族で過ごす時間を楽しむ手段として、アフターコロナでさらなる普及が進むか注目が集まる。

「キャンピングカーと家族構成」と題した今回調査は、8月中旬から9月中旬にJRVAのホームページ閲覧者を対象にオンラインで実施した。この中で、キャンピングカーを所有していると回答した人の割合は81・7%に上った。

家族構成別に見ると「2人世帯」が46・4%とトップで、「3人世帯」(22・2%)、「4人世帯」(17・0%)が続いた。キャンピングカーでの旅行に同行する人について尋ねる設問でも「妻または夫」とする回答が58・5%に達し、夫婦2人で旅を楽しむケースが過半数であることがうかがえる。

このうち、「夫婦間の会話が増えた」と回答した割合は78・5%に上った。子どもや孫、恋人などと旅行するユーザーに対する同様の設問でも「会話が増えた」とする回答は8割を超え、家族仲の深まりにキャンピングカーが果たす役割が明らかとなった格好だ。

JRVAは「旅先での景色や楽しみ、安らぎを共有することで、家族間・親戚間の絆が深まり、会話が増える」と分析している。

旅行先について尋ねる設問(複数回答可)では、複数人で旅行するユーザーでは「観光地」(31・8%)「温泉」(23・8%)「キャンプ」(15・9%)が上位となった。

一方1人で旅行する人では「趣味を楽しむ」(25・5%)がトップとなったほか、取材など移動が多い仕事でキャンピングカーを利用しているとの回答も挙がった。宿泊費を浮かせられることから、レジャーだけでなく仕事での利用でもメリットは大きいとJRVAは指摘する。

キャンピングカー未所有の世帯のうち、購入したいと回答した割合は91・2%に達するなど、キャンピングカーの注目度は高まっている。

JRVAは「家族の大切さを再認識できるのは、キャンピングカーの数あるメリットの中でも最大」として魅力を訴求し、さらなる普及に期待をかける。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月27日掲載