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自動車産業インフォメーション

2020年11月25日

自工会 電動車の100V給電機能、家電使用で注意喚起

日本自動車工業会(豊田章男会長)は、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)をはじめ、交流100V・1500Wコンセントを搭載する電動車から電気製品への給電に関して注意を呼び掛けている。近頃の自然災害にともなう停電などで、電動車の給電機能に対する注目が高まった。

ただ、住宅のコンセントから得られる商用電源とは特性が完全に一致しないため、家電製品が本来の性能を発揮できないケースがみられる。こうしたリスクの理解を促し、給電機能の安全で適正な使用につなげる。

注意事項として、まず「一般の電気製品の多くは自動車内や屋外での使用が想定されていない」という前提を示した。

その上で「家電製品は走行中の振動で故障する可能性がある」、「車室内温度および屋外温度は極寒地や炎天下などではセ氏マイナス30~プラス80度となり、作動不良や故障につながる可能性がある」など、車載機器と比べてスペックが緩やかな家電製品には故障の可能性が考えられることを周知した。

定格消費電力が1500W未満でも「起動時の電力が大きい電気製品」の場合は保護機能が作動して電力が自動的に断たれるケースがあるという。さらに「精密なデータ処理をする計測機器」「きわめて安定した電力供給を必要とする電気製品」では、正しく作動しないおそれがあるとした。

ホットプレートなど定格消費電力が大きい電気製品の中には、コンセントを単独で使うことを必須とするものがあるので、必ず他の電気製品と併用しないよう注意を喚起した。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月19日掲載