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2020年11月10日

10月の国内新車販売 29%増で13カ月ぶりプラス

10月の新車販売台数が13カ月ぶりのプラスに転じた。登録車と軽自動車の合算で40万6851台となり、前年同月と比べて29・2%増加した。

前年実績が消費税増税や大型台風被害の影響で大幅なマイナスに見舞われていたことがプラス転換の主な要因だが、過去10年の中で上から3番目の水準となるなど、新車販売市場の回復が進んでいる。

足元の受注台数は前年を上回るディーラーも少なくないことから、コロナ禍で取りこぼした需要の取り込みに向け、営業活動が活発化していきそうだ。

新車販売が活気づいてきた。コロナ禍で9月までマイナスが続いていたものの、7月ころから好転し始めていた受注が販売実績に結びついてきた格好だ。この10年で上から2番目の高水準だった2018年10月と比べると2・9%のマイナスにとどまっており、自販連では「平年並みの水準になりつつある」としている。

ブランド別では、レクサス以外の12銘柄がプラス実績を確保。トップのトヨタが同39・7%増の14万453台と大幅伸長したほか、軽販売が大きく回復したダイハツが同44・4%増の5万9950台と2番手。

前年10月に4割近いマイナスとなったホンダは、その反動もあって38・1%増とプラス幅、台数ともに3番目に大きかった。

日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)が2日発表した新規登録台数は、前年同期比31・6%増の25万3304台となり、13カ月ぶりに前年同月実績を上回った。

前年同月が10月として過去最低台数だったこともあり、3割超えのプラスとなったものの、1968年の統計開始以降では下から12番目の実績。

全国軽自動車協会連合会(全軽自協、堀井仁会長)が2日発表した新規届け出台数は、同25・6%増の15万3547台だった。直近10年の10月としては2018年、13年、14年に次ぐ4番目の水準。

足元の受注台数は「前年を3割以上上回っている」(トヨタディーラー社長)などとする声も少なくない。受注残の台数が前の月より積み上がっている販売会社もあり、11月以降も「前年同月を上回る可能性は十分にある」(自販連)状況だ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月4日掲載