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2020年11月9日

インポーター各社 新CIの導入推進、ブランド力強化

インポーター各社が、店舗に新しいコーポレート・アイデンティティー(CI)の導入を進めている。拠点の新築や改装に合わせてブランドイメージの刷新を図ることで、時代によって変化する各ブランドの世界観を再現し、ユーザーに訴求する。

最新CIの導入を進めることで顧客満足(CS)の向上やブランド力の強化に結び付けていく。

フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ、ティル・シェア社長、愛知県豊橋市)は、6月に新たなブランドデザインとロゴを日本に導入したのに合わせ、店舗に導入するCIも刷新した。新たなCIで狙うのは、電動化やコネクテッド化などを進める先進的なブランドイメージの構築だ。

10月に新CIを全面採用した初の店舗、フォルクスワーゲン大垣(岐阜県大垣市)がオープン。店舗の大きな特徴の1つとして、ショールーム内中央付近に新型車などの注目車種を展示する「ハイライトプレゼンテーション」を設けた。また、店内各所に新しいロゴも配し、来店客を迎え入れる。

フォルクスワーゲンの電動化戦略の中心に位置付けられる「ID.」シリーズは、2022年以降に日本にも導入される計画となっており、VGJでは早ければ2年ほどで全店舗への新CI導入を完了したい考えだ。

メルセデス・ベンツ日本(MBJ、上野金太郎社長、東京都品川区)では、新CI「MAR2020」を16年からリニューアルした拠点で順次導入している。

導入店舗は、19年までは8拠点にとどまっていたが、今年に入り新車7拠点とサーティファイドカーセンター1拠点が一挙に変わり、新CIの導入が加速した。

FCAジャパン(ポンタス・ヘグストロム社長、東京都港区)は、16年のジープブランドでの新CI導入を皮切りに順次切り替えを進めてきた。各ブランドの新CI導入の進ちょく状況は、ジープが82拠点中で約8割、アルファロメオが44拠点中9割弱、フィアットとアバルトが73拠点中6割で完了した。

アウディジャパン(フィリップ・ノアック社長、東京都品川区)は、最新CIを全124拠点中111拠点で導入している。導入拠点のうち「ターミナルコンセプト」に基づいた大型拠点は36拠点まで広がった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞10月30日掲載