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2020年11月9日

NASVA、全国初のオンライン交流会 東北6県受給者が参加

独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA、濱隆司理事長)は、仙台市若林区の宮城県トラック会館で自動車事故被害者(介護料受給者)による全国初のオンライン交流会を実施した。東北6県の受給者31人が参加し、各会場をオンラインでつなぎ、参加者間で交流を深めた。

NASVAは、オンライン交流会を含めた幅広い活動を通じて介護料制度の周知に努め、自動車事故被害者の支援に結び付ける。

NASVAは、介護料受給者の交流会を、毎年各支所で年1回以上開催している。今年はコロナ禍により、初めてオンラインで東北6県を結んだ交流会を取り入れた。会場は、検温や定期的な換気など新型コロナウイルス感染予防策を徹底した。

オンライン交流会で採用した対孤独用分身コミュニケーションロボット「オリヒメ」は、分身ロボットとして開発されたもので、入院などで遠隔地に行くことが困難な人の一つの体となり行動する。

交流会では、参加者がオリヒメの機能説明を受けた後に、実際に操作して、自己紹介や日常生活などについて参加者同士で話し合うなど、コミュニケーションを深めた。参加者からは「他県のいろいろな人から話を聞けて、良い機会になった」との感想が複数寄せられた。

車いす利用者ら県をまたいで移動する機会が少ない受給者にとって、有意義な機会となった。

また、NASVAは、自動車事故により重度の後遺障害を負った患者に「介護料支給」を行っている。一方、介護料制度を知らない事故被害者が存在し、受給資格があるにもかかわらず、受給できていないことを課題としている。

NASVAでは「今回の交流会活動を含め、NASVAの介護料制度を周知させていきたい」と話している。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月6日掲載