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2020年11月6日

車体生産、4~9月は23%減 2年ぶり前年割れ

日本自動車車体工業会(木村昌平会長)がまとめた2020年度上半期(4~9月)の車体生産実績は、前年同期比22・9%減の91万9198台と2年ぶりの前年割れとなった。

木村会長は10月下旬に開いた2020年度秋季会員大会で、「下期の生産台数については、この数カ月の状況から前年の80%ほどで推移するものと考える」とした。

同会会員企業の生産台数のうち、新車メーカーからの受託生産車である乗・商用小型等を除く同会特有の車体生産台数は、前年同期比18・8%減の7万4925台となり、全体の生産実績と同様に2年ぶりの前年割れとなった。

この原因について木村会長は「台数規模の大きい特装車両、バン型車の需要が落ち着いてきた」ことを挙げた。

同会特有車の内訳では、ダンプ車、トラックミキサー車、塵芥車などの特装車が同25・7%減の2万2979台とした。車いす移動車、警察車、医療防疫車などの特種車が同5・5%減の3700台となった。

平ボデートラックは同6・8%減の7363台となった。車種別の構成台数で比率の高いバンは同15・9%減の3万4671台となった。物流業界で需要が継続しているトレーラーは同9・3%減の4270台。

大中型バスは新型コロナウイルスの影響により同58・9%減の942台と大幅に減少した。同会担当者によると「大中型バスは観光バスが多く、需要が激減したことで生産台数が大幅に減少した」とした。

メーカーからの受託生産などでは、シャシーメーカー標準荷台トラックが同26・1%減の5524台、コミューター・マイクロバスが同60・4%減の1万9266台、乗・商用小型・軽が同21・5%減の81万9483台となった。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞11月2日掲載