2020年11月6日
はとバス、需要減で組織縮小 GoToで10月以降回復
はとバスは10月30日、今年度の事業報告を都内で行った。需要急減を受け、部署縮小や運転手の配置転換、保有車両減など組織の縮小・見直しを進める一方、GoToトラベルに東京も対象になった10月以降、利用者が急増していることを明らかにした。
組織の見直しでは、このほど国際事業部を廃止して定期観光部内に「国際課」を新設することで、インバウンド部門を縮小した。さらに、需要が激減している観光バスの運転手22人を、都から受託している路線バス部門に配置転換。
保有車両は一部廃車にして、134台を今期114台に減らした。ホテル事業では、同社経営の銀座キャピタルホテルの営業を3館から2館にして、レストランも集約するなど縮小営業に踏み切った。
塩見清仁社長は「外国人の日本・東京に行きたいという要望は非常に強い。事態が収束すれば客足は戻ってくると信じている」と述べ、組織縮小は当面の間の措置であることを強調した。
同社旅行商品にGoToトラベルを利用した人数は、対象外だった7~9月の合計が約700人だったのに対し、対象になった10月の利用状況は約1万200人、11月と12月の予約状況はそれぞれ2万3千人、1万5千人と急回復している。
それでも、前年同期と比べて2~3割にとどまる。石川祐成取締役観光バス事業本部長は「料金の高いプランから売れている」と説明している。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞11月2日掲載