2020年10月30日
デンソー開発「QRコード」 米技術標準化機関から認定
デンソーとデンソーウェーブ(中川弘靖社長、愛知県阿久比町)は、1994年に開発した2次元コード「QRコード」が米国の技術標準化機関IEEEの「IEEEマイルストーン」に認定されたと発表した。
デンソーウェーブは今後もQRコードの新たな機能開発を進め、本人確認や偽造品対策、電子チケット生成などの分野に展開していくとしている。
IEEEマイルストーンは、電気・電子分野において、社会や産業の発展に貢献をした歴史的な業績を表彰するもの。デンソーグループとしては、今回が初めての認定となる。
今回のIEEEマイルストーンへの認定は、QRコードが世界中の企業の製造・管理業務の改善に寄与したことや、電子決済などの多様なアプリケーションで利用されていることが評価された。
QRコードは、94年にデンソーウェーブ(当時はデンソーの応用機器技術部門)が開発した2次元コードで、バーコードの約200倍の情報を扱うことが可能で、高速で読み取ることができることから、主に社内の製造現場での在庫管理などで活用を開始した。
その後、特許を無償開放し普及活動に注力した結果、90年代後半には製造業を中心に、品質、製品出荷、在庫などの管理業務での利用が始まった。近年では、電子チケットや電子決済など多様なシーンで利用されている。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
---|---|
対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞10月26日掲載