2020年10月29日
大型免許持たない営業職も運転体感 いすゞ首都圏が試乗会
大型免許を持たない営業職にも大型車の実感をー。いすゞ自動車首都圏(小河原靖夫社長)が、大型車「ギガ」の販売力強化を進めている。同社は日本自動車研究所(JARI)のテストコース(茨城県城里町)で、「GIGA体験試乗会」を開催した。
テストコースでは、大型免許未取得の若手社員に、ギガの運転を体験させた。モデルチェンジで格段に強化された運転支援機能や乗り心地などを体感し、今後は実感を伴った、説得力ある営業活動のスキル向上を狙う。
体験会では、幅7㍍・周長5666㍍の外周路を使用し、大型免許を持っていない社員が実際に運転し、車線逸脱防止を補助するレーンキープアシストに加え、0㌔㍍から対応しているオートクルーズ機能による低速から高速までの追従、短時間停止後の自動発進などを体感した。
同社は現在、紙の車両カタログに頼らない新たな営業スタイルの構築を進めている。8月には、タブレット端末のみを使用した営業プレゼンコンテストを実施。
自ら撮影した画像や動画など、独自のコンテンツを組み込む動きも見られ、新しい大型車営業の形を生み出そうとしている。そこに「実感」という強い説得力も付加し、営業力の強化を図っていく。
新型コロナウイルスのまん延で、同社も例外なく新しい生活様式への対応が求められている。
一部で対面での営業活動ができるようになったものの、すべての顧客との接触がコロナ前と同じとはいかず、メールやコミュニケーションアプリなどを活用した営業活動も常態化しつつある。今後はデジタルツールを使いながらも、より説得力の高い営業体制を作っていく。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞10月26日掲載