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2020年10月21日

エーミング整備網構築目指すJATTO 会員100社体制を達成

先進安全自動車(ASV)のエーミング(機能調整)作業を請け負う整備網の構築に取り組む日本技能研修機構(JATTO、石下貴大代表理事)の会員数が106社(協賛会員23社含む)となり、2月の発足時に当面の目標としていた会員100社体制を達成した。

今後の新規会員募集は来春以降に再開する。年間約100社の新規会員獲得を目標とし、車載式故障診断装置(OBD)検査が始まる2024年までに500社体制の確立を目指す。

4月に始まった特定整備制度に合わせて導入された新たな認証資格「電子制御装置整備」を有する「エーミングセンター(AC)」が、整備事業者や損害保険会社などからエーミング作業を受託する仕組みを構築する。会員への技術や情報の提供を通じて、先進技術対応を行える体制を整える。

24年までに、最新鋭の設備を備えたACを全国に500拠点設ける。内訳は、国産車のみを取り扱う「ゴールド」が300拠点、国産車と輸入車を取り扱う「プラチナ」が200拠点とする。

これまでに、会員募集は5、7、9月の3回に分けて実施した。地域審査として、隣接地区15㌔㍍以内に会員拠点1カ所のみ配置するとのルールを設けた。

1日には、軽板金補修を手掛けるカーコンビニ倶楽部(林成治社長、東京都港区)が協賛会員に加盟。JATTOの会員は、全国に約1千店あるカーコンビニ倶楽部のフランチャイズ(FC)加盟店のエーミング作業を実施する。

林社長は「エーミング用の設備や機材、ノウハウがそろっているFC加盟店は少ない。作業できず顧客に迷惑をかけることはできない」と協賛会員に加盟した理由を説明する。

10月からは一部の会員に、電子制御装置整備作業の業務管理システム「Pro―ADAS受発注管理システム」の先行導入を始めた。同システムは車種、部位、地域を考慮した見積書をはじめ、特定整備記録簿やエーミング作業報告書などの書面を作成できる。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞10月14日掲載