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自動車産業インフォメーション

2020年10月20日

新型コロナによる意識変化調査 車の購入意欲、回復基調

SBI損害保険がまとめた「新型コロナウイルスによる自動車と自動車保険に対する意識の変化」の調査結果によると、コロナ禍で自動車の購入について決定・検討したユーザーの割合が、中止または延期したユーザーの約2倍となり購入意欲が回復基調にあることがわかった。

自動車保険については、全体の5人に1人が保険の見直しまたは保険料の検討を行い、そのうち約6割が安い保険会社への乗り替えを希望していることも明らかになった。

調査は9月上旬にインターネットで行い、20~69歳の約1100人が回答した。新型コロナウイルスが車の使用目的に影響を与えたかという質問では、「買い物やプライベートの外出」の項目で29・2%が「減った」と回答した。

「通勤・通学」、「仕事」で減ったと答えた割合は1割未満で、自動車を使用した不要な外出が控えられ、通学や仕事といったルーティーンへの影響が小さいことが判明した。

車の購入・買い替えへの意識の変化は、「購入・買い替えを決めた」「検討している」と回答した割合の合計が12・2%で、「延期した」「中止した」を合算した6・9%を大きく上回った。

購入を延期・中止した理由については、「新型コロナの影響で収入が減ったため」が41・3%で最も多く、「購入商談時の感染リスクを避けるため」が26・7%だった。

自動車に求める要素をコロナ以前の調査と比較すると、「安全性」が2・3㌽、「手ごろな価格」が3・7㌽それぞれ上昇した。一方、「ステータス」は2・5㌽、「デザイン」は4・8㌽下落しており、実用性や堅実な性能を求める傾向が高まっているとする。

自動車保険についての質問を自動車を保有するユーザーに行った。コロナ禍で自動車保険への意識が変わった人は全体の33・1%で、その内容は「保険料が手ごろなものに乗り替えたい」が18%、「人に会わずにインターネットで手続きを完了させたい」が14・5%だった。

実際に保険の見直しを検討している割合は全体の21%で、そのうちの60・1%が「保険料を減らすために保険会社を変えたい」と回答。「保険料を減らすため補償内容を変更したい」は44・6%と、金銭的な負担の軽減を図るユーザーが多い。

一方、「使用頻度が増えたため補償内容を手厚くした」が24%、「使用目的が変わったため補償内容を手厚くしたい」が12%と、自動車の使用頻度の増加が保険内容を見直す契機となっている。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞10月10日掲載