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2020年10月16日

20年度上期の中古車登録 2年ぶり減も後半は回復

2020年度上期(4~9月)の中古車登録台数は、前年同期比2・3%減の184万8555台となり、2年ぶりに前年実績を下回った。4、5月に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたものの、6~8月に前年を上回る水準で推移したことで大幅な落ち込みには至らなかった。

6月以降は新車納期の遅れや外出自粛の反動需要、接触を避けるために車を利用したいニーズなど好材料がそろったことから中古車小売り市場が活性化した。

日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)が12日に発表した。車種別に見ると、乗用車は同3・2%減の160万2172台で2年ぶりに減少した。

このうち、普通乗用車は同1・7%減の91万9876台で6年ぶりに前年実績を下回った。小型乗用車は同5・1%減の68万2296台で上期としては統計開始以来過去最低の水準だった。

トラックは同3・9%増の19万8678台と2年ぶりに増加した。小型トラックは同7・4%増の11万4074台と3年連続で増加。コロナ禍の巣ごもり需要でEC(電子商取引)などの利用が活発化し、宅配目的で小型トラックを中心に引き合いが高まった。

一方、観光需要の大幅な落ち込みにより、バスは同16・7%減の5731台と2年連続で減少し、上期としては下から3番目の水準だった。

9月単月では、前年同月比2・1%減の33万560台と4カ月ぶりに前年を下回った。一方でトラックは同6・4%増の3万4080台と4カ月連続で増加した。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞10月13日掲載