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2020年10月15日

水素燃料の鉄道試験車両開発へ トヨタやJR東など

トヨタ自動車と東日本旅客鉄道(JR東日本)、日立製作所は6日、水素を燃料としたハイブリッド鉄道試験車両を共同開発することに合意したと発表した。トヨタとJR東日本は2018年9月に水素活用の業務連携に基本合意しており、今回具体的なプロジェクトに移る。

自動車で実用化した燃料電池(FC)を鉄道に応用し、脱炭素社会の実現に貢献する。22年3月ごろには試験車両を使った実証試験を神奈川県内で行う予定。

9月30日に覚書を締結した。試験車両の名称は水素やハイブリッドの意味を込め「ひばり」。2両構成で、最高速度は時速100㌔㍍、航続距離は最大約140㌔㍍。水素貯蔵ユニットの最高充填圧力は70㍋ パスカル 、水素貯蔵容量は51㍑×5本×4ユニット。

トヨタは燃料電池車「ミライ」やFCバス「SORA(ソラ)」で培った技術を鉄道用FC装置の開発に生かす。JR東日本は鉄道車両の設計・製造技術、日立はJR東日本と共同開発したハイブリッド駆動システムの技術を持ち寄る。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞10月7日掲載