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自動車産業インフォメーション

2020年10月8日

国交省自動車局 車検整備利便性向上へ、予算概算要求

国土交通省自動車局は、2021年度の予算編成に向けた概算要求で、新たに「自動車検査登録手続の申請者利便の向上及び整備関係講習のデジタル化」として2億4200万円を計上した。

自動車検査証更新手続のドライブスルー化や検査・登録手続きの申請書作成サイトを構築することで、申請者の負担軽減と利便性向上につなげる。整備事業者を対象とした法定講習などのデジタル化も促進して、遠隔地での実施を可能にする。

自動車検査証更新手続きのドライブスルー化に向けては、申請者が事業所などで予め必要書類を準備できるように申請書作成サイトを構築する。申請者は必要書類を準備するために支局窓口などに出向く必要がなくなる。

検査場に更新窓口を設けることで、審査を実施後、検査場出口で車検証を受け取れるようにする。

検査・登録手続きの申請書作成サイトも構築したい考え。発券用タブレットと手続き状況確認サイトを連動し、受付時に発券されるQRコードからリアルタイムで手続き状況を確認できる体制を整える。

申請者の待ち時間の短縮や受付時の職員との接触機会を削減する。申請書作成サイトで必要書類を事前に準備できることで手続き時間を短縮できる。

整備関係講習のデジタル化については、遠隔地での受講など事業者のニーズに応じた講習を実施できるように環境を整える。現状は多い場合に一度に数百人が受講するケースもあるが、大勢が1カ所に集まることを避けるため遠隔講習用教材を作成する。

整備主任者ごとのID配布や受講後の理解度チェックが実施できるよう、遠隔受講用システムを構築する。

国交省自動車局の21年度概算要求金額は、20年度予算対比15・6%増の652億4700万円。トラック事業者の運送業務効率化、自動車整備業の生産性向上、地域公共交通確保維持、災害日常化への対応などの施策に応じた予算を計上した。

それぞれ数%ずつ20年度予算から増額を要求し、さまざまな自動車関係施策の拡充に取り組む。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞10月5日掲載