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2020年10月5日

東京キャンピングカーショー 3日間で1万人来場

東京キャンピングカーショー2020が、9月19~21日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で日程・会場が変更され、規模を縮小しての開催となったが、100台を超える展示車両を目当てに多くの親子連れなどが訪れ、3日間の来場者数は1万1371人に上った。

感染リスクの低いアウトドアレジャーに注目が集まり、災害時の避難拠点やテレワークの作業場としての活用も見込まれる中、各ブースでは実車を体験できる機会を通じてさまざまな用途を提案し、成約につなげる動きが目立った。

今年のショーでは、35の企業が115台を出展。昨年に比べて約6割の規模となったが、運営に携わった日本RV協会の神代哲平イベント事業部長は「出展企業にとっては感染拡大の中での参加手続きとなり不安も大きかっただろうが、毎年人気を博しているイベントだけに継続開催できて一安心だ」とコメント。需要期となる夏にかけて予定していた各種ショーが中止・延期となる中、待望のイベント実施に手応えを見せた。

公共交通機関や宿泊施設を利用した行楽が冷え込む中、比較的感染リスクの低いキャンピングカーへの注目は高まっている。ショーを開催できなかった期間中、「架装メーカーへの問い合わせ件数は例年に比べて大きく増加した」(同)という。頻発する気象災害を受け、近年は避難拠点としてのニーズも高まっているが、コロナ禍がさらなる追い風となった格好だ。

とりわけ盛り上がりを見せるのが軽キャンピングカーだ。小回りが利き、価格も比較的安価なことから、エントリーユーザーの受け皿として各社は力を入れている。

軽キャンピングカーを専門に手掛けるある出展社では、コロナ禍を受けてウェブサイトのアクセス数が急増。5月以降は前年比2、3倍で推移するという。この企業では月間30~40台を架装・販売するが、6月以降は納車待ちが続く。

別の出展社の代表も「キャンピングカー市場は高機能・高価格な大型バン・トレーラーと軽との二極化が進んでいる。20~30代の若者や一人旅を楽しむ女性などが1台目のクルマとして軽キャンピングカーを購入するケースも増えており、ユーザーのすそ野が広がっていると感じる」と話した。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞10月2日掲載