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2020年9月15日

住友ゴム 災害発生時、近隣住民の避難場所を提供

住友ゴム工業は、コロナ禍における新たな地域貢献に乗り出す。泉大津工場(大阪府泉大津市)の本館エリアを災害発生時に近隣住民の臨時避難場所として提供する。

新型コロナウイルス感染対策で、3密(密閉・密集・密接)を回避できる避難所が求められる中、広大なスペースを確保できる同工場の本館エリアにある体育館や駐車場などを避難所にすることで、災害時に地域貢献に生かす考えだ。

災害時に、泉大津市内の1次・2次避難所で避難者があふれた場合、同工場本館エリアに避難所を開設して住民を受け入れる。同エリアの体育館と駐車場、会議室を活用する。体育館は約930平方㍍を避難所とし、テントやベッドなどを設営する。

体育館内で約230人分のスペースを確保できる。館内には男女別のトイレや洗面台、シャワー室を完備しており、避難者に活用してもらう。

本館の会議室は2~7室を利用する予定。同工場の箱嶋英一工場長は「体育館は冷房設備がないため、夏場は会議室から優先して使うことを検討している」とする。同館内にある大浴場も提供する。本館の駐車場は、車中泊用として開放する。約100台の駐車が可能。

本館エリアと工場エリアは道を隔てて分かれているため、避難者と従業員の動線は交わらず、工場操業と避難所の運営を両立できる。

避難所の運営は主に泉大津市が行うが、同工場では「食糧の備蓄については現在従業員分しかないため、今後避難者分も用意する」(箱嶋英一工場長)などの検討を市と進めていく方針だ。

カテゴリー 社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞9月7日掲載