2020年8月27日
交通遺児に役立てて 全タク連、育成基金に50万円
全国ハイヤー・タクシー連合会(全タク連)は「タクシーの日」の5日、交通遺児等育成基金(小幡政人会長)に50万円を寄付した。全タク連は毎年、タクシーの日に合わせて同基金に寄付を続けている。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、遺児や重度後遺障害の親を持つ子どもの生活も厳しくなっており、同基金の菅野孝一専務理事は「タクシー業界もこういう状況で大変だと思うが、引き続き寄付金をいただき感謝している」と述べた。
同基金は交通遺児らに対し、損害保険会社などから支払われる損害賠償金などからの拠出金に、国の補助金や民間からの寄付金などを加え、遺児らが満19歳に達するまで育成給付金を支給する。
今年はコロナの影響で生活苦に陥っている遺児らに対し、特別給付金5万円を支給しており、これまでに約600人に対し約2900万円を支給したという。一方で、個人からの寄付は減っており、菅野専務理事は「これもコロナの影響だろう」と話している。
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都道府県タクシー協会などは、1912年8月5日に東京でタクシーが日本で初めて営業を開始したとされる日を記念した「タクシーの日」を中心とした日程で、例年イベントを開催している。
全タク連のまとめによると、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東京ハイヤー・タクシー協会がイベントを開催しないなど、全国的に行事が縮小傾向になった。
それでも、各地でタクシー乗り場の清掃や頒布物(ポケットティッシュ、うちわなど)・掲出物(のぼり旗、横断幕など)を活用した利用促進を目的とした広報活動などが行われた。
カテゴリー | 社会貢献 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞8月24日掲載