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2020年7月27日

相乗り通勤タクシー実験 KDDI社員対象に開始

KDDIと国際自動車(km)、未来シェア(松舘渉代表取締役、北海道函館市)の3社は13日、KDDI社員を対象にした「相乗り通勤タクシーサービス」の実証実験を開始した。

データを収集し、鉄道やバスの「3密」を避けた特定少人数による移動の安全性と新サービスの実現可能性を探る。

対象は都内で勤務するKDDI社員の2千人(延べ人数)で、期間は8月7日まで(平日のみ)の1カ月間。社員が居住する都内一部エリアとKDDIの事業所がある飯田橋、新宿、虎ノ門の各エリアを結ぶ。

利用者は出社の場合、前日夜まで、退社は当日昼までにアプリを使って希望の乗降場所を指定し、配車を予約する。予約締め切り後、AI(人工知能)がマッチングで複数の社員を乗せる効率的な運行ルートを確定し、利用者に通知する。

使用車両は、kmの7人乗りミニバンタクシー10台。

3密・感染防止対策として、少人数での移動▽ソーシャルディスタンスを意識した座席設定▽常時の換気▽送迎後の車内のアルコール消毒▽運転手と乗客の事前検温、マスク着用▽運転席と客席を仕切る飛沫防止ビニールカーテンの設置―を行う。

KDDIは実験全体を統括し、未来シェアは相乗り配車システムを提供する。同サービスでは、混雑した電車などの利用を回避し、着座して通勤できる。

また、利用者の新型コロナウイルス感染が発覚した場合、出退勤の移動データを基に、濃厚接触者を特定して素早く感染防止対策につなげることが可能になる。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月20日掲載