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2020年7月22日

ホンダ学園、全学生にタブレット貸与 オンライン学習環境整備

ホンダ学園が運営するホンダテクニカルカレッジ関東(都築俊一校長、埼玉県ふじみ野市)とホンダテクニカルカレッジ関西(五月女浩校長、大阪府大阪狭山市)は、全学生にタブレット端末を配備する。

コロナ禍への対応が継続して必要なことから、登校せずに自宅からオンラインで授業を受けることができる学習環境の整備を急ぐ。学科授業は基本的にオンラインで実施する。関東校は導入を終え、関西校が月内にすべての学生に貸与を終える予定だ。

関東校の約600人と関西校の約450人に、それぞれタブレット端末「iPad(アイパッド)」を無償貸与する。全国の自動車整備大学校・専門学校の中では珍しい取り組み。貸し出したタブレット端末は卒業時に返却してもらう。

外国人留学生ら通信環境が未整備な学生も存在するため、貸与するのは「Wi-Fi(ワイファイ)+セルラーモデル」で、通信料は学校が負担する。学生は通信費用の負担を気にせずに、授業などの動画を繰り返し視聴することが可能だ。

タブレット端末を授業以外でも活用できるようにし、学生生活の充実に役立ててもらう。サイトの閲覧には一定の制限をかける。

オンライン授業の環境整備に力を入れる背景には、コロナ禍を契機に進みつつあるニューノーマル(新常態)への対応がある。そのためには、学生が登校して教室で授業を受ける従来のスタイルを抜本的に変革する必要があると判断した。

授業はライブ配信だけでなく、録画してアーカイブ化し、学生が時間や場所を問わずに繰り返し聴講できる仕組みを構築する。ペーパーレス化も図れるため、教職員の業務負担軽減にもつながる。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞7月17日掲載