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2020年7月21日

トヨタ九州 電動キックボードで工場内の移動効率化

トヨタ自動車九州は電動キックボードを活用し、従業員の工場内移動の効率化を図る。8月末までにモビーライド(日向涼社長、福岡市中央区)がサービスを展開するシェア型電動キックボード「モビー」を宮田工場(宮若市)に110台導入する。

宮田工場はレクサスのグローバル販売台数の半数以上の生産を担い、東京ドーム約24個分にも及ぶ敷地面積を有する。広大な工場を徒歩で移動するには時間がかかり、また20分おきに周回するバスでは出発時間に縛られたり、業務車両を使う場合も駐車スペースが限られたりと、工場内の移動に課題があった。

こうした中、2019年10月に10台のモビーを導入し、運用方法などを検証してきた。利用者からは自転車との比較でも移動が楽という意見があり、安全性の面などでも本格導入のめどが立ったことから、110台を稼働させることにした。6月時点ですでに70台を導入済みで、検証期間を含め累計走行距離は3千㌔㍍を超えているという。

今回の取り組みはトヨタ自動車九州が主催するオープンイノベーションを推進する協同協創プログラム「ひらめきスプリント」の一環。モビーはGPSと通信機能により走行可能エリアの設定や速度制限ができる。開錠と施錠はLINEアプリ上で行い、利用者ごとに走行ログの確認もできるとしている。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞7月15日掲載