2020年7月20日
NEXCO西日本 前川社長が就任会見
6月22日に西日本高速道路(NEXCO西日本)の社長に就任した前川秀和氏が同日、本社(大阪市北区)で就任会見に臨んだ。
前川社長は「新型コロナウイルスの蔓延によって厳しい経営環境にあるが、感染拡大防止と社会経済活動維持の両立を模索し続ける段階に入った。(会社として)社会からのさまざまな要請や状況の変化に的確に対応していきたい」と方針を示した。
今年度に策定する2025年度までの中期経営計画にも触れ、「将来の技術革新や社会の変革に伴う車の役割を見通しつつ、新しい時代の高速道路のあるべき姿を目指したい」と語った。
前川社長は13年に国土交通省を退職後、16年に同社取締役常務執行役員に就任。18年からは代表取締役副社長執行役員を務めた。
引き続き実施した定例会見では前川社長が5月実績を公表した。高速道路の状況は、1日当たりの通行台数が前年同月比37・3%減の192万5千台で、料金収入は40・0%減の419億7800万円だった。サービスエリア(SA)などの売上高は64・2%減の55億3400万円にまで落ち込んだ。
緊急事態宣言発出による移動の自粛によって、「05年の会社設立以来、最も数字が落ち込んだ4月実績をさらに下回った」(前川社長)。金額ベースでは料金収入が約280億円減で、SAなどの売上高は73億円減だった。
一方、足もとの交通量は回復傾向にある。6月前半(1~14日)の代表15断面交通量(全日・全車、速報値)は前年同期比20・5%減だった。交通量が3割以上減少していた5月後半と比べ落ち込み幅が改善した。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞7月15日掲載