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2020年7月20日

国交省人事、事務次官に栗田卓也氏 自動車局長は秡川直也氏

政府は14日開いた閣議で、経済産業省と国土交通省、環境省の幹部人事を承認した。国交省の新たな事務次官には、旧建設省出身の栗田卓也国土交通審議官(58)=写真=が21日付で就任する。環境省も中井徳太郎総合環境政策統括官(58)が同日付で事務次官に就任する。

一方、経産省は新型コロナウイルスで打撃を受けているさまざまな産業や事業者のサポートを優先するため、安藤久佳事務次官(60)の留任を決定した。

国交省では秡川直也大臣官房審議官(55)を新たな自動車局長に起用する。秡川氏は旧運輸省出身で、同局で貨物課長を務めた経験もある。また、観光庁の新たな長官には国交省の蒲生篤実総合政策局長(59)が就く。いずれも21日付に発令する見込み。

国交省と観光庁が進める景気浮揚策「GoTo(ゴートゥー)トラベル事業」は、新体制で進めることになる。

経産省は新原浩朗経済産業政策局長や中小企業庁の前田泰宏長官などを留任させ、新型コロナで苦しむ事業者対策に注力する体制を整える。梶山弘志経済産業相も「今がまさに正念場」とし、「同時にコロナ後の産業構造を見据えた手を打っていく」との考えを明かした。

一方、20日付で、新たな製造産業局長に藤木俊光商務・サービス審議官(54)を、貿易経済協力局長には飯田陽一貿易管理部長(54)を充てる人事も決定。

飯田氏は技術系で5年ぶりの本省局長となるほか、「貿易管理部長を4年間務めたこの分野のエキスパート」(梶山経産相)という。「専門性を重視した年次、採用職種にとらわれない適材適所の人事」(同)も同時に行っていくことで、政策の実効性を高めていく考えだ。

また、環境省の地球環境局長には小野洋水・大気環境局長(57)が21日付で就任する。

新事務次官の略歴は次の通り。

栗田 卓也氏(くりた・たくや) 1984年京都大学法学部卒、建設省入省。2015年都市局長、18年総合政策局長などを経て19年から現職。1961年8月生まれ、大阪府出身。

中井 徳太郎氏(なかい・とくたろう) 1985年東京大学法学部卒、大蔵省(現財務省)入省。2014年内閣官房内閣審議官兼環境省大臣官房審議官などを経て、17年から現職。1962年4月生まれ、東京都出身。

カテゴリー 人事
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞7月15日掲載