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2020年7月14日

埼工大や群馬・長野原町 水陸両用バスの無人運転目指す

埼玉工業大学や群馬県長野原町など5団体は、水陸両用バスの自動運転・運航システム構築に関する共同開発を開始する。日本財団との共同プロジェクトで、2025年をめどに水陸両用バスの自動化を目指す。観光アトラクションとしての使用に加え、その後は物流の効率化に生かしていく考え。

3日、遊びの基地NOA(群馬県長野原町)で開催した記者会見で実証実験の概要などを発表した。

今回のプロジェクトに参画するのは、埼工大、長野原町、エイビット、日本水陸両用車協会、ITbookホールディングスの5団体。埼工大は自動運転・運航の水陸両用バスの実験車両兼船舶の開発と、ソフトウエアの設計・開発を行う。

また、IoT(モノのインターネット)事業を手掛けるエイビットはローカル5G(第5世代移動通信システム)通信を利用した、遠隔操作システムを開発する。

実証実験は22年2月から3月で1週間程度を予定する。長野原町が保有する水陸両用バスに自動化のための各種装置を取り付け、八ッ場あがつま湖やその周辺を自動走行する。

まずは7月から有人走行で八ッ場あがつま湖を周遊するアトラクションを開始し、その後、自動運転技術を導入することで、人件費の削減や物流ソリューションへの活用を図る考えだ。

埼工大の内山俊一学長は「長野原町の新たな観光資源の創出に貢献したい」と期待を込めた。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月8日掲載