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2020年7月6日

オンラインで検査員研修 山形整振が全国で初

山形県自動車整備振興会(鈴木吉徳会長)は、全国で初めてオンラインを活用した「自動車検査員研修」を実施している。イベント開催要件の「100人以下かつ定員の半分以内」を満たすには研修回数を増やす必要があるため、開催場所を分散させて1回当たりの受講者数を確保した。

また、今回の講習には「電子制御装置整備の整備主任者資格取得講習」の学科と試問も組み込んだ。研修を主催する山形運輸支局は、オンライン研修をトライアルと捉え、コロナ禍の中でさまざまな研修形態を検討していく考えだ。

会場は、山形市の山形県自動車整備振興会の山形本部に2カ所、同庄内分室に1カ所の計3教室を設けた。講義は山形本部の第1教室で行い、第2教室と庄内分室へはプロジェクターとスピーカーを通じて映像を流す仕組み。

双方向通信のため、質疑応答など教室間の会話も可能だ。また、ネットワークカメラを設置しており、講師は各教室にいる受講者の様子をリアルタイムで確認することができる。

さらに、会員事業場の特定整備への支援として、電子制御装置整備の整備主任者資格取得講習を含めた内容とした。山形整振が2018年から実施している「エーミング研修」が実技講習として認可されたため、実技を修了している受講者は学科から試問までを1日で終了できる。

会場の感染防止対策も徹底した。受講者を番号で管理することで、感染者が発生した場合に連絡が取りやすいようにした。そのほか、2班に分けて休憩を取る、ソーシャルディスタンスを図るための印を付けた。

山形整振は自動車検査員研修を皮切りに、整備主任者研修なども実施していきたい考えだ。コロナ禍における新たな試みを会員事業場の支援に結び付けていく。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞6月30日掲載