全国ハイヤー・タクシー連合会（全タク連、川鍋一朗会長）は今年度の通常総会を開催し、今秋に滋賀県で開催予定だった全国事業者大会について、コロナ感染症の終息が見通せないため中止にすることを決めるなど、提案された議案６本全てを全会一致で承認した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、総会の会場を当初予定の経団連会館（東京都千代田区）から自動車会館（同区）に変更して開催した。

今年の全国事業者大会は、びわ湖大津プリンスホテル（滋賀県大津市）で１１月５日に開催する予定だった。今回の総会で、地元の近畿ハイヤータクシー協議会からの申し入れにより、今年の大会開催を中止して来年秋に近畿地区で開催することを承認した。

今年は全国事業者大会に加えて同日同所で開催する予定だった臨時総会と秋季理事会も合わせて中止にする。

また、業界の課題の増加や政治活動の活発化により全タク連の収支が年々厳しくなっているとして、基盤強化を図る目的で会費を現行から一律１０％引き上げることも決めた。コロナ終息の目途が立たないため、実施時期は未定としている。

このほか、昨年度事業報告と同財務諸表、理事の選任、「『ライドシェア』と称する白タク行為を断固阻止する決議」の議案も、全会一致で承認した。理事から役員を選任する理事会は、今年は後日開催することになった。

カテゴリー	白書・意見書・刊行物
対象者	自動車業界

日刊自動車新聞6月29日掲載