自動車用品の製造、販売、マーケティングなどを手掛けるアプティ（井田秀明社長、東京都目黒区）の自動車業界専門求人サイト「カーワークアシスト」に注目が集まっている。

深刻化する人手不足を背景に、常時７６００件以上の求人情報を掲載。求職の新規登録者数も毎月８００人を超える。

サイト開設から約３年の短期間ながら異例の高水準を維持する。今後も新規登録者や掲載求人数の拡大を図り、自動車業界の人手不足解消に寄与したい考えだ。

同社は、自動車業界向けにＩＴを活用して売り上げ、販管費削減に向けたサポート活動も行っている。全国の新車ディーラーや整備事業者らと取り引きする中で、人手不足が顕著であることを再認識。

自動車業界における求職者と企業の橋渡しを後押しする狙いで、２０１７年７月から求人サイトのサービスを開始した。

求人の対象とするのは整備士、検査員、フロント、営業、受付、事務などの職種。同社のコンサルタントが求職者と企業の双方に面談し、適切な人材を各社にマッチングする。

人材、企業とも全国で受け入れ、Ｕターン、Ｉターンなどにも対応することで就職者数の拡大に結び付けている。

求人票作成は月間平均６００件以上で、コンサルタントの年間求職者面談数は３５００件以上。サービス開始からの累計採用実績は１２００件以上となっている。

「自動車業界特化型のため効率的な採用が可能で、マッチング率の高さが企業側から好評だ」（担当者）という。求職者の利用料は無料。企業サイドでは求人登録が無料で、採用が成功した際も無料となる。

同社によると、新型コロナウイルスの感染拡大による先行き不安などから転職希望者の数が増えているという。転職成功者からの新たな求職者の紹介や自動車業界を離れてからのカムバック希望者も増えているという。

カテゴリー	白書・意見書・刊行物
対象者	一般,自動車業界

日刊自動車新聞6月19日掲載