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2020年6月22日

トヨタ、人気SUV「ハリアー」 7年ぶりフルモデルチェンジ

トヨタ自動車は17日、SUV「ハリアー」を7年ぶりに全面改良して発売した。レクサス「RX」の導入後も当初予定を変更して国内販売を続けた人気SUVで「ヴェンザ」として米国での販売も予定する。月販目標は3100台。トヨタ全系列併売の行方を占う意味でも販売動向が注目される。

都会派SUVというハリアーの特徴を継承し、無駄なプレスラインを省くなど流麗なクーペフォルムにこだわった。車内は乗員を包み込むようなセダンに近い空間を狙い、上質感も持たせた。トヨタ車初の装備として「調光パノラマルーフ」と、前後録画機能を持つ「デジタルインナーミラー」を採用した。

「カムリ」「RAV4」、レクサス「ES」などに用いるGA―Kプラットフォームを使う。わずかな上下動でもスムーズに作動するショックアブソーバーや、ブレーキ制御により旋回中のアンダーステアを防ぐ「アクティブコーナリングアシスト」などで乗り心地を向上させた。

パワートレインは、2㍑直列4気筒エンジン+ダイレクトシフトCVT(無段変速機)とハイブリッド(HV、2・5㍑直4+THSⅡ)を用意した。

燃費(WLTCモード)はガソリンエンジン車のFF(前輪駆動)で15・4㌔㍍/㍑、HVはFF22・3㌔㍍/㍑、4WD(E―Four)で21・6㌔㍍/㍑だ。価格(消費税込み)は299万~504万円と、先代モデルに比べ10万~30万円高となる。

トヨタは〝3密〟を避けるためハリアーでオンラインの取り組みを進める。指定した販売店と詳細な見積もりや商談をウェブサイト上で可能とする新機能の活用を促す。また、サブスクリプション(定額利用)サービス、「キントワン」では任意保険や車検費用を含め、月額5万4010円(7年プラン、ボーナス併用払いなし)から利用できる。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞6月18日掲載