2020年6月17日
事故車の有償運送許可研修 JAF、8月から全国開催
日本自動車連盟(JAF、藤井一裕会長)は、自動車関連事業者を対象とした「事故車等の排除業務に係る有償運送許可のための研修」を8月から来年2月にかけて全国9カ所で開催すると発表した。整備事業者などが故障・事故車両の有料運送の許可取得に必要な講習を国土交通省から請け負うもの。
昨年度は東京のみで開催したが、九州など遠方からの受講がみられたため全国的なニーズがあると判断し、開催地を増やす。整備事業者らに車両の正しい運送方法を習得してもらい、整備関連業務の支援につなげる。
トラブルなどで走行できなくなってしまった車両を有料で運送するには国交省の許可が必要で、許可取得には同省の指定団体が実施する研修の受講が必須。JAFはその指定団体の一つ。従来はJAFスタッフのみを対象に研修を行っていたが、19年度から一般企業にも広げた。
今年度の研修は8月3日に東京で開始し順次、札幌、広島、宮城、岩手、愛知、奈良、福岡、徳島で実施。来年2月2日の東京(2回目)まで合計10回開講する。
研修では実際の車両を使用し、長年ロードサービスで培ったJAFの知識と技術を合わせて、受講者に安全に運送するコツを伝授する。
カリキュラムは①排除業務の趣旨(座学講習、有償運送の許可に付した条件等、制度の趣旨に関すること)②安全対策(実技講習、車積載車の安全運転についての基礎知識、基本的な動作等、安全確保に関すること)③車両の取り扱い(実技講習、ハイブリッド車等特別な注意が必要な車両の取扱いに関すること)④各種関係法令(座学講習、道路交通法、道路運送法等、有償運送の実施にあたり必要となる関係法令に関すること)⑤理解度確認(学科テスト)を予定する。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞6月11日掲載