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自動車産業インフォメーション

2020年6月2日

整備専門学校・自動車大学校 多くが6月から本格的に授業開始

全国で緊急事態宣言が解除されたことを受け、全国の整備専門学校・自動車大学校はさまざまな活動を再開。コロナウイルス感染拡大防止が課題になった3月上旬以降、各校とも授業や学校行事が延期、中止を余儀なくされてきた。

期間中は課題提出や生徒へのヒアリングを行っていた学校が大半だが、授業が行えない影響は大きかった。さらに、新入生確保に向けた活動も休止を強いられた。メカニックの人手不足が深刻化する中では痛手だったといえる。

自粛期間終了に伴い、多くの学校が6月1日以降に授業を再開。とはいえ、今後もコロナウイルス感染拡大防止が課題であることは間違いない。各校とも通常とは異なるスタイルで授業や学校運営を続ける厳しい環境でリスタートすることになる。

政府が5月25日に全国で緊急事態宣言を解除したことに伴い、多くの教育機関が6月から本格的に授業を実施する。各校とも感染防止対策を徹底しながら授業を行う中で、整備専門学校も同様にさまざまな施策を実施する。

教職員や生徒のマスク着用、手洗いの励行や手先のアルコール消毒、こまめな換気などを行う。3密を避けるために整備の実習時には十分なスペース確保に取り組むことになる。

学生にとっては3カ月近く授業がない状態だったため、これから遅れを挽回することが必要になる。各校とも夏休み期間の短縮、イベントの中止や授業時間の延長で学習時間の不足を補う。来年3月の2級整備士資格試験は予定通りの実施見込みのため、残り10カ月間で資格取得に向けて努力することが求められる。

各校は今後、自粛期間中に延期していた学生募集活動を積極的に展開する。オープンキャンパスでスポーツカー展示、レース参戦活動や寮の案内、学生生活の紹介などで魅力をアピールし、入学者数の確保に結び付けていく。

若者のクルマ離れや人口の減少に伴い、メカニック不足が一段と深刻になっている。その中でいかに整備士のやりがいや意義を訴求し、入学者数確保に結び付けられるかが重要になりそうだ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞5月28日掲載