ホンダ自動車販売店協会は5月25日までに、第40回定期総会を書面決議方式で実施した。当初は同19日に都内で開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染予防対策のため集会形式から切り替えた。

協会によると書面総会は今回が初めて。2020年度事業計画案などすべての議案を承認した。任期満了に伴う役員改選も行い、加藤和夫会長(ホンダ東京西社長)を再任した。

事業計画案は3月の理事会で上程、可決したもので、4月の緊急事態宣言など新型コロナによる影響を織り込んでいない。そのため、事業ごとに今後の状況を踏まえながら活動内容の見直しなどを行う。

全国のホンダカーズで取り組む20年度の新車販売計画台数は68万台とした。ただ、ホンダが国内工場の生産調整を行ったことや、5月12日の決算発表で20年度の四輪車販売計画の公表を見送ったことなどから、ホンダ自販協として掲げた新車販売計画台数も需要動向などを踏まえながら修正する可能性が高い。

ホンダカーズの人材育成に関する事業については、新型コロナの影響で講習会などの会合を当面休止とするが、下期には順次開催したい考え。また、新型コロナによる新車需要の落ち込みなどを考慮して、後期分(6カ月)の協会会費を免除することに決めた。

役員改選では、5人体制だった副会長職を4人に変更した。岩丸博紀氏(ホンダカーズ博多社長)と江藤隆仁氏(ホンダ四輪販売三重北副会長)がそれぞれ退任し、山野吉彦氏(ホンダカーズ石川社長)が新たに就任した。山野氏は、ホンダ自販協の中部ブロック会長も務めている。