会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2020年5月26日

4月の自動車輸出半減 財務省の貿易統計

財務省が21日に発表した4月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額は前年同月比21・9%減の5兆2023億円と17カ月連続で減少した。特に、自動車の輸出は全体で50・6%減少し、東日本大震災後の2011年4月(同67・1%減)以来の落ち込み幅となった。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界経済の減速により、米国、欧州、アジアの各地域で自動車需要が低迷したことが響いた。輸出額のマイナス幅はリーマンショック後の09年10月(同23・2%減)以来の水準。自動車関連が振るわず、輸出減少品目のうち、自動車部品は同39・2%減だった。

地域別で、米国向け輸出額は同37・8%減の8798億円と9カ月連続の減少。自動車は同65・8%減、自動車部品は同40・9%減。対欧州連合(EU)の輸出は同28・0%減の4835億円で、自動車は同55・8%減、自動車部品は同47・1%減とそれぞれマイナスとなった。

アジア向け輸出は同11・4%減の3兆1297億円、自動車は同30・2%減った。中国向け輸出は4・1%減と前年同月を下回ったものの、他地域に比べて下落幅は小さかった。

輸入額は、同7・2%減の6兆1327億円と12カ月連続で減少した。米国や欧州、アジアの各地域から医薬品や織物用糸・繊維製品の輸入が増えた一方、原粗油や石炭、液化天然ガスといったエネルギー関連が減少した。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞5月22日掲載