2020年5月19日
東京都内、交通死亡事故が増加 スピードや注意力低下が要因
警視庁が発表した今年1月からゴールデンウイーク明けまでの交通人身事故発生件数は、5月11日までの累計で前年同期比25・1%減の8623件、負傷者数は同26・2%減の9687件でともに大幅な減少を示したが、死亡者数は同13・6%増の50人と大幅に増加した。
また、主な状態別死者数では多い順に、歩行者が26人、自動二輪乗車中が10人、自転車乗用中が10人、四輪乗車中が4人となっており、歩行者が事故に巻き込まれ死亡する割合の多さが目立った。
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛要請後、都内では交通量が大幅に減っている場所が増加、比較的道路が空いていることから速度を出しやすい状況になっていることや、周りにクルマが少ないため注意力が落ちていることなどが要因の一つと考えられる。
今後、緊急事態宣言の解除や外出自粛の緩和などにより、交通量も増加することが見込まれる中、悲惨な交通事故を起こさないためにも、ドライバーはより一層気を引きしめて運転に臨む必要がありそうだ。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞5月15日掲載