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自動車産業インフォメーション

2020年4月23日

東北にも大きな影響 企業・団体活動停滞は必至

新型コロナウイルスの感染拡大により、東北地方の自動車業界にも大きな影響が出ている。ディーラー合同の中古車フェアの開催中止や特定整備認証に関する講習会が開催延期されている。16日に東北を含む全国に緊急事態宣言が発令された。感染予防のために、夏にかけてイベントの中止が検討されており、企業や団体活動の停滞が懸念される。

岩手県自動車販売店協会(千葉理平会長)と秋田県自動車販売店協会(三浦廣巳会長)は、4月上旬に開催を予定していた「ディーラー中古車フェスティバル」(岩手自販)と「ディーラー中古車フェア」(秋田自販)の開催を中止した。

青森県自動車会議所(小野大介理事長)は、5月に開催する「新車ディーラー中古車見聞録」の開催を見送った。各フェアともに2日間で200台以上が成約される大型イベントで、毎年開催している。

4月にスタートした特定整備認証のための、電子制御装置整備の整備主任者等資格取得講習は、各県の自動車整備振興会で開催が延期されており、再開時期は現在未定となっている。

日本自動車連盟(JAF)東北本部(後藤誠本部長)が、企業や団体、高等学校からの依頼で開催する交通安全に関する講習会は、集団感染を防ぐ意味や高校の休校などにより中止や延期の要請が寄せられている。

すでに、9月のイベント開催中止を決めたのは、青森県自動車点検整備推進協議会(会長=熊谷正志青森県自動車整備振興会会長)で、毎年9月第1日曜日に青森市の青森運輸支局で実施する「自動車点検ふれあいフェスティバル2020」を取り止める。同フェスティバルは、運輸支局の敷地を全面開放して行われる全国でも珍しいイベントで、昨年はユーザーや家族連れなど約6500人が来場した。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞4月20日掲載